カラダのサイレン首の痺れ | 中国・上海日本語フリーペーパー『上海ジャピオン』ウェブサイト

2008/10/13
上海の医療

カラダのサイレン　首の痺れ

その症状、もしかしたらこんな病気の初期症状！
治療のカギは、早期発見。

【サイレンNo.30】
首から肩と腕にかけて痺れたような感じがする。ひどい頭痛もあるので脳の病気じゃないかと心配で…。
心当たりのある人は、こんな病気の可能性が！

頚椎ヘルニア（けいついへるにあ）かもしれません。

　ヘルニアは腰だけでなく、重たい頭蓋骨を支える頚椎もまたなりやすいもの。首にビリビリと痺れを感じるなら「頚椎ヘルニア」かもしれません。
　頚椎ヘルニアの仕組みは、椎間板ヘルニアとほとんど同じ。老化や無理な姿勢により背骨と背骨の間でクッションの役割を果たす椎間板が割れ、中から飛び出したゼリー状の物質が神経を圧迫すると起こります。
　ただ、椎間板ヘルニアが腰痛で始まるのに対し、頚椎ヘルニアでは首や肩のしびれが最初に現れる自覚症状。人によっては頭痛や重い肩こりを感じることもあります。頚椎は脳と体をつなぐ大事な場所ですから、ただの肩こりと放っておくと下半身不随など深刻な事態を引き起こすことも。　早めの受診が肝心です。
　中医学治療の場合、まずは漢方薬で血液の循環を改善すると同時に中国整体の「推拿」で患部周辺の筋肉をほぐし椎間板を正常な状態に戻します。治療後、正しい姿勢を身につけることが再発防止になります。
　間違った姿勢による長時間のパソコン使用が体に与えるダメージは相当なもの。上海に赴任してから急にデスクワークが増えたという方は、特に要注意！　１時間に１度は休憩を取るよう心がけましょう。