お医者さんの御用達 第568回「ハクヘンズ」

 

弱った胃腸にハクヘンズ

――ここ数カ月お腹の緩い日が多いです。張っている感じもして辛いのですが、何かいいものはありませんか?

先生 下痢の原因は様々ですが、胃腸が弱った状態が続いているのかもしれませんね。そんな時には今が収穫時期の「ハクヘンズ(白扁豆)」を食べてみましょう。

 

――白インゲン豆と同じものですか?

先生 いいえ、ヘンズは隠元禅師によって日本にもたらされたため、インゲン豆(隠元豆)と呼ぶことがありますが、本来のインゲン豆とは別の品種なんですよ。ハクヘンズはタンパク質やビタミンなどを豊富に含んでいて、身体に余分な水分が溜まっていることによる腹部の膨満感や、慢性の下痢を和らげるといわれています。

 

――食べ方を教えてください。

先生 ドリンクと粥を作ってみましょう。ハクヘンズ、ブクリョウ(茯苓)、ビャクジュツ(白朮)、ヨクイニン各20㌘を洗い、適量の水で40分間煎じ、スープのみを約300㍉取り出します。朝と夜に150㍉程度飲みましょう。粥は、米30㌘、ハクヘンズ15㌘、クリ15㌘を洗浄後、粥状になるまで煮たら完成です。適量の黒糖で味を調え、1日1回食べるといいでしょう。腹部にガスが溜まりやすいため、大豆やサツマイモと一緒に大量に食べることは避けましょう。

 

 

~上海ジャピオン2022年11月4日

 

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