お医者さんの御用達 第625回「ビワ葉」

 

風邪からくる咳にビワ葉

――夏風邪をひいてから咳だけが残ってしまいました。飴を舐めてごまかしているのですが、糖分の取りすぎになりそうです。ほかに何かいい方法はありませんか?

先生 風邪の後のしつこい咳はやっかいですね。「ビワ葉」が、茶として水分を摂取しつつ、咳も静めてくれるのでオススメですよ。

 

――果物のビワの葉っぱですか?

先生 そうです、中国でも日本でも栽培されている果実は食用の常緑樹の葉です。その葉を乾燥させて用いると、セスキテルペンという成分を含み、止咳、消炎効果が期待できます。

 

――使い方を教えてください。

先生 2種類の茶を紹介します。1つ目はビワ葉茶です。乾燥させたビワ葉8㌘とササクサ5㌘を洗った後、沸騰した水を500㍉加え濾したら飲みましょう。7日間ほど続けて飲むと咳や口内炎を和らげる効果が期待できます。2つ目はビワ葉ビャクゴウ茶で、乾燥ビワ葉9㌘とビャクゴウ9㌘を洗浄後、500~600㍉の水を加え15分間沸騰させ、その後冷まします。乾燥ビャクゴウを使う場合は、あらかじめ冷水で柔らかくしておいてください。5~7日間飲み続けると喉の乾燥や渇き、咳などが緩和されると言われています。子どもや妊娠している人は専門家の指導の下飲むようにしましょう。

 

~上海ジャピオン2024年9月13日号

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