北京市の地下鉄で女性専用車両の試験的な導入が検討されていることを受けて、上海地鉄運営公司は、市では現段階で、同車両導入の計画がないとの考えを明らかにした。
北京での導入検討との報道の後、インターネットの掲示板では、導入を巡る議論が白熱。「混雑時に胸が前の人に当たる」、「他人の吐息がかかる」、「露出が多くなる夏場は痴漢を招く」などの理由で女性からは導入賛成の声が多かった。
しかしその一方で、「男性差別だ」や「子どもや老人など、他にも考慮する対象はあるはず」など導入を疑問視する意見も多数見受けられた。
また、同車両導入に関して、社会学の専門家からは反対する意見が多く、上海大学の顧教授は「安易な特別車両の導入は、新たな社会問題を作りだす」と指摘している。
(6月9日)
~上海ジャピオン6月12日号より