ゆったりコーヒータイム①:ミルクと砂糖を入れずに 今日はブラックでコーヒータイム

【アルトコーヒー】
 04年4月設立の宅配自家焙煎珈琲の専門業者アルトコーヒーが、この2月、北外灘の上海大厦裏に、直営カフェ「アルトコーヒー」をオープンした。「カフェというよりはコーヒーの研究室、実験室といった方がいいですね」とオーナーの野村さん。こじんまりとした店内にある大きな木製テーブルには、抽出用の各種器具、奥には直火式焙煎機や世界各国から仕入れたアラビカ種など20種類以上の生豆が置かれている。
 オーダーできるのはコーヒーのみ。ストレートコーヒーや独自のブレンドコーヒーなどがメニューとなっており、店内でのコーヒーは1杯20元。ただし野村さんが淹れる場合は、日本でも珍しい松屋式ドリップという特別な抽出方法を採るので1杯50元となる。苦味、酸味、甘味などの好みを伝えれば、最も適した豆を選んで淹れてくれる。もちろんコーヒーは、全てその場で焙煎したものだ。使う焙煎機は日本から持参した材料で、野村さん自身が特殊改造したもの。
 大きなテーブルに腰を下ろせば、野村さんやスタッフとコーヒーについて語り合いながらコーヒータイムを楽しめる。

<メニュー>
本日のコーヒー(苦味、酸味、甘味などあり)
3つ穴式ハンドドリップ 全て1杯20元
※コーヒーソムリエ(野村さん)価格 
松屋式ドリップ 全て1杯50元

<お店データ>
店名:アルトコーヒー
住所:呉淞路30号
電話:6393-0053
営業時間:10時~18時
席数:約10席

【OKAYCOFFEE】
 静安寺の久光百貨店地下にある「OKAY COFFEE SHOP」は、買い物を終えた後のひと休みに最適のカフェ。茶系統の落ち着いた色調で、ゆったりとくつろいだコーヒーブレイクを過ごせる。
 日本人になじみのあるキーコーヒーの豆を使った同店の「ブレンド」は、やや苦味を感じさせるコクのある味わい。「ハンドドリップで1杯1杯丁寧に淹れています」と話すオーナーの尾山さんの言葉どおり、手間をかけた分だけ深い香りも楽しめる。カフェラテやカプチーノなどのエスプレッソ式コーヒーが幅をきかせる上海で、「他店からここの常連客になる人も増えている」ということがオーナーの本物志向を充分に説明している。
 コーヒーを淹れる水は軟水。「日本人好みのマイルドさを引き立たせるのに、ちょうどいい水だと思います」。

<メニュー>
ブレンド 22元
アメリカン 22元
100%オレンジジュース 30元
キャロットカルピス 25元

<お店データ>
店名:OKAY COFFEE SHOP
住所:南京西路1618号久光百貨B1F
電話:6288-3156
営業時間:10時~22時
席数:約30席

【蜂蜜屋】
 古北地区にある「蜂蜜屋」は、純粋な蜂蜜をメインに、それらを使用したカステラやプリン、スコーンなどのこだわりスイーツも販売している。
 コーヒーメーカーで淹れる「コーヒー」は、店長の宇佐美さんが日本から持参したそばちょこで出される。「店の雰囲気にあう味を出すために、いろんな豆をブレンドしながら何度も作り直しました」というだけあって、奥の深いまろやかな味わいに仕上がっている。
 コーヒーを淹れる水は、店頭の大きな甕に入っている。もともと焼酎を醸造するための甕だそうで、24時間入れておくと水がまろやかになるという。「この水を使うと、コーヒーの味がとてもよく出るんです」。希望があれば砂糖とミルクを提供してくれるが、豆本来の風味を楽しめるように基本的にはブラックで。

<メニュー>
コーヒー 20元
グリーンティー 20元
紅茶 15元
ハニーレモン 15元

<お店データ>
店名:蜂蜜屋
住所:古北新区栄華東道119弄6号巴黎経典C単元103室
電話:6208-1875
営業時間:10時~21時
席数:10席

~上海ジャピオン2006年2月10日発行号より

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