上海で 日本語書籍を読もう

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単語探しの無限ループ

とある上海の大学に留学し、中国語学習中のAさん(イラスト①)。より早く語学を習得するため、先生の勧めで「中中辞書」を購入した。しかし、実際に辞書を引いてみると、書かれた単語の意味を次々と調べる、無限ループ状態に突入。最初に調べた単語すらわからなくなり、本末転倒に。「中日辞書」があれば…と強く思うAさんだった。

買った本が、つん読状態に

日系企業の上海支社で働くBさん(イラスト②)。ある日、立ち寄った書店で、仕事に役立ちそうな中国語ビジネス本を購入した。始めのうちは勢い良く読み進めたものの、わからない単語も増え、読み疲れてしまった。「続きは明日」と本を枕代わりにテレビ鑑賞。結局、再び開くこともなく、〝つん読(積んでおく)〟状態に。

レシピの材料が解読不能

「本場の中華料理を家で食べたいな」と夫が一言。本格的な味を追求するため、主婦Cさんは、本屋で料理本を購入した。写真があればわかるだろう、と買ってはみたものの、材料すら解読できず。適当に作ると、一風変わったオリジナル中華が完成した(イラスト③)。文句を言わぬよう、目線で夫を威嚇しながらのディナーとなった。

情報源がすぐバレちゃう

現地企業で働くDさん(イラスト④)。中国語があまり得意ではなく、情報収集はすべてインターネットから。会社帰りに同僚たちと飲みに行った居酒屋で、最近気になった話題を自慢気に話した。するとなぜか「みんなそれ知ってるよ」と言う。「みんなYahoo! ニュース見てたのね…」と思うDさんだった。

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上海で日本語書籍を買おう

新刊の取り扱いが最も多いのは外灘エリアにある福州路の「外文書店」(地図①)だ。4階フロアの一角を文庫、雑誌、マンガなどが占めている。「上海書城」7階の「現代書店」(地図②)では、アイドル系雑誌を中心とした品ぞろえ。浦東新区エリアでは、「SWFC」3階の「BOOCUP」(地図④)が、実用書やマンガ、文庫など日本で売れ筋のものを、分野別にセレクトしている。日系スーパー「マルシェ東和公寓前店」(地図⑥)は雑誌のほか、ポプラ社の児童書を売っている。

古書を買うなら、古北エリアの「フクゼン」の古北万科店(地図⑩)と虹中店(地図⑫)がオススメ。ともに文庫本やマンガ、ビジネス書を多く取り扱う。特に「虹中店」は品ぞろえが豊富で、語学参考書や文庫本など蔵書数は約3万冊にも及ぶ。

各種専門書を探すなら、「上海図書館」(地図⑧)へ行ってみよう。ここではまず利用登録が必要だ。1階の登録用パソコンで個人情報を入力し、カードを発行してもらう。パスポートの原本が必要になるので携帯すること。閲覧のみは無料。同館4階には科学、文学、経済、思想など様々な専門書が置いてある。そのほかには、児童書の読み聞かせや貸し出しを行う「上海虹文庫」(地図⑤、⑨)や、住所を移転し、10月から開館予定の「SBP日本語図書館」(地図⑦)もある。後者はサイトで蔵書が検索できるのでチェックしてみよう。

マンガを読むなら、名都城クラブ3階のマンガ喫茶「オアシス」(地図⑩)でキマリ。マンガや雑誌など、蔵書数は約3万5000冊だ。浦東新区の「極楽湯」(地図③)にも1万5000冊超のマンガが用意されている。風呂上がりに読んで寛ごう。

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品ぞろえ豊富なオンライン

オンラインなら、「アマゾン」を利用してみよう。送料は1冊につき400円+1包につき600円が加算される。膨大な量の書籍から探せるほか、輸入にかかる関税額を事前に知らせてくれるのが魅力だ。ただし、中国版アマゾン「亜馬遜中国」にも、少ないが日本語書籍の取り扱いはある。ほしい本が見つかった場合、こちらを利用すれば国際送料がかからない。そのほかオンライン・ショップでは、クレジットカードと支付宝(アリペイ)も使える「中国購買王」もある。

・Amazon・co・jp
URL:www.amazon.co.jp
・亜馬遜中国
URL:www.amazon.cn
・中国購買王
URL:www.kobaioh.com

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~上海ジャピオン2014年8月1日号

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