大人の博物館

スナック購入で入場可

2019年にオープンした、スナック菓子メーカー「来伊份」が運営する「零食博物館」。スナック菓子の歴史を展示する博物館で、「虹橋火車」駅からタクシーで南に20分程度の場所にある。

同館の入場方法は少しユニーク。隣接する来伊份の売店にて商品を100元以上購入すると、3人まで入場できる。売店には9・9元のカシューナッツが1元など、10品程度の超特価コーナーが用意されており、大量購入する人がひっきりなしに訪れていた。因みにオープンしてからこれまで、博物館入館に必要な最低購入金額は何度か変更されているので、購入前に確認して。

見て触れて飲んで学ぶ

売店脇のゲートから館内へ入ると3つのエリアに分かれていて、スナック菓子の原料や作り方を紹介するエリア「零食歓聚薈」では、昔ながらの農耕具やイカの菓子ができるまでの工程、二十四節気の食事と食材などが展示されている。一見するとキャラクターがいて子ども向けの展示だが、かなり詳しく説明されていて、大人でも勉強になる内容だ。2階に上がるとカフェエリアがあり「コーヒー」(12元)や「キャラメルラテ」(21元)を飲みながら、本を読んでのんびり過ごせる。2階奥は倉庫や検査施設の周りを囲むように作られた、スナック菓子文化や来伊份の歴史を展示するエリア。1999年の1号店オープンから、世界中に拡大していく様子や安全な製品への取り組みなどが説明されていて、スナック菓子の世界を学べる場所だ。

タバコ文化と知識の宝庫

4・12号線「大連路」駅から徒歩10分の場所にある「中国煙草博物館」。上海でタバコを製造する会社「上海煙草集団」の向かいに位置し、タバコの歴史、知識や文化に触れることができる、大人向けの博物館だ。入場料は無料。来場時に、同館微信公式アカウントを登録し、パスポートを提示後に入場可。

同館では、中国タバコ産業の変遷・展開・定着を人々に理解してもらうよう、「歴程館」「管理館」「文化館」「農業館」「吸煙与控煙館」「経貿館」「工業館」の7テーマに分け、タバコ産業史を詳しく解説している。

凝った実物展示が特徴

入場してすぐの3階エントランスホールでは、蒔絵の大型壁画『神州万里行』がお出迎え。中国の名所と壮麗な山水を描き、その練られた技法美は見どころの1つだ。最初の展示エリア「歴程館」に進むと、中国・世界の喫煙具や資料が並び、タバコの起源から世界への伝播を紹介。「文化館」では、20世紀頃生まれた独特な中国タバコ文化を、パッケージや喫煙具などの実物と、ろう人形のディスプレイで解説。庶民生活に溶け込んだタバコの歴史・文化を学べる。

 2階へ降り、地域的なタバコ栽培・製造を紹介する「農業館」へ。こちらではタバコの葉の育て方や害虫駆除方法を模型で展示。手作業の加工・製造を再現したジオラマと実物大模型は、タバコを干す時の匂いがしてきそうなリアルさに驚く。タバコという嗜好品を多角的な視点で知り、色々な発見に出会える場所だ。

3Dプリントの曲線美

1号線北側「呼蘭路」駅から歩いて5分ほどにある「中国3D打印文化博物館」。中国における3Dプリント技術の発展や、その作品を展示している。入場料は大人70元。なぜか内側からしか開かないドアをノックして、入場する。

4階建ての同館は、1階に3Dプリントの歴史や作品、2階にプリントの原材料、3階にDIY体験コーナー、4階に作品を設置し、館内は子ども連れが多い印象だ。大ホールには3Dプリンターで作られた楽器や家具、衣服が並び、その独特な曲線美をじっくりと鑑賞できる。上階に進むほど内容が専門的になり、4階ではプリンター技術を使った人体の臓器の模型や、ギリシャの伝説都市「アトランティス」を再現した模型などを紹介。この技術が多分野に渡って利用されていることがよくわかる内容だ。

また、館内の至る所にある「自動3Dプリントコーナー」は子どもに大人気のコーナー。23元~で、スマホでポケモンなど好きなフィギュアを選ぶと、プリンターが作動、5分足らずでフィギュアを作ってくれる。チョコレートフィギュアもあり。

館外にも作品を展示中

同館がある「慧湾科創園」は、コンテナを改造したオフィスやレストランが集まるオシャレエリアだ。こちらでも、各所に3Dプリントで造られたベンチや花壇、橋、小屋があり、一見の価値あり。またスターバックス初のコンテナ型店舗をはじめ、カフェが充実。休日でも混雑せず、ゆっくりと過ごすことができる。

アート系展示が充実

3号線の北「淞発路」駅からタクシーで5分ほどの場所にあるガラスの博物館。本館では、ガラスの原材料からガラスの抽出方法、加工方法、また光ファイバーなど最新技術への応用までを展示している。1日2回ほど行われるガラス工芸の実演制作は、職人がガラス細工を作り上げる様子を間近で鑑賞できる人気コーナーだ。

同館は年々拡張しており、最近ではガラスの迷路や子ども博物館、創作ダンスを披露する劇場など、アート・イベント系に注力。博物館といえど、写真映えするスポットやアーティストによる展示が盛りだくさんで、夫婦や家族連れで行っても1日楽しめるはず。なお、別館入場は別途入場料を徴収するので注意して。

当時の鉄道駅そのままに

3・4号線「宝山路」駅近くにある「上海鉄路博物館」は、およそ110年に建てられた旧「上海」駅跡に開館。イギリス風建築の重厚な建物自体が、上海鉄道の歴史を物語る貴重なものだ。博物館自体は2004年、上海鉄路局開局55周年を記念して設立された。

4階建ての館内には、上海鉄道の列車「東方号」の看板や車内の様子など、当時の貴重な資料を展示。さらに外には、重量100㌧の蒸気機関車「KD7型641号」が鎮座。世界中でも数台しか現存していないという貴重な存在を拝むことができる。ほか、ミニチュア模型をはじめ、制服や切符など、鉄道ファン興奮の品々がいっぱい。

~上海ジャピオン2021年7月9日号

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