チョコレート マニア♥

 

新鮮素材と世界1位の技術

1962年に創業、スイスを代表するショコラトリー「Laderach(レダラッハ)」。ショコラティエの世界大会「ワールド チョコレート マスターズ」2018年大会において、同店シェフショコラティエのエリアス・レダラッハ氏が優勝。アルプスの新鮮なミルクと選び抜かれた原材料を用いた確かな技術のチョコレートを、スイスから空輸している。中国初出店となる上海店は、今年9月にオープン。シックで落ち着いた佇まいの店舗には、オープンを待ちわびていたファンが詰め掛けている。

飾らない素朴なチョコ

入り口すぐには、同店の代名詞的存在である板チョコ「フレッシュチョコレート」(89元/100㌘)と「トリュフ」(169元/8個)がぎっしりと並べられており、思わずウットリ。ヘーゼルナッツやアーモンド、クランベリーなどをたっぷりと混ぜ込んだフレッシュチョコレートは1欠片から量り売りできるほか、「10種詰め合わせ」(209元)も人気だ。

店内右には、ギフト用商品が並ぶ。昨年9月にリリースされたという「ポップコーン」(169元)はストライプがキュートなパッケージで、家族で食べたいチョコ。ほかキツネの「FIX」、イヌの「Barry」(各89元)など、アルプスの大自然をイメージした(?)アニマルチョコや缶入りチョコなど、気取らない素朴な商品も。なお同店はショッピングサイト「天猫」でも販売。ラインナップが実店舗と微妙に異なるので、そちらも覗いてみて。

 

宝石箱のようなチョコボックス

 チョココーティングされたイチゴがギュッと詰まったキュートなボックス。「POLABELLY Amsterdam(ポーラベリー アムステルダム)」は、乙女心を鷲掴みにする可愛らしいキラキラチョコが人気の、オランダ発チョコレート専門店。中国国内には4店を展開し、上海店は昨年12月にオープンした。

観光地「田子坊」裏に構える店舗は、ピンクと白を基調に、花が溢れるラブリーな空間。ショーケースには、様々にコーティングされたチョコレートが並ぶ。イチゴやイチジクなど、新鮮なフルーツをチョコで包んだチョコがメインで、4つで68元から。食べるのがもったいないほどキレイにデコレーションされたチョコを口に運ぶと、とってもあま~いベルギー産チョコレートと、酸っぱいフルーツのハーモニーが広がる。生の果物を使っているため、日持ちしないのがちょっと残念だが、女子会に持っていけば、フタを開けた瞬間から、盛り上がること間違いなしだ。

盛りデコのチョコたくさん

同店ではほかにも、ユニコーンやバラが舞い、まるで盛り盛りにデコられたスマホケースのような「板チョコ」(88元)、恋人へのプレゼントに最適、バラの花とイチゴチョコが見事にアレンジされた「ハートブーケ」(500元)など、食べる前に写真撮影必須の商品がたくさん。店内に並べられた「パスポートケース」(58.8元)をはじめとする、スイーツ以外のグッズも見逃せないキュートなデザインで、自分用にほしくなってしまう。

 

 

高級チョコアイスを食べ歩き

スイスのローザンヌで1850年に創業以来、160年に渡り、同じ場所・レシピでチョコレートを作り続けている老舗ショコラティエ「Blondel(ブロンデル)」。上海には新天地エリアと、浦東新区の「ifc国金中心」内に2店を展開するほか、ショッピングサイト「天猫」にも旗艦店を設置。中国全土に配送する。

今回訪れた新天地店は2014年に、中国では初めて出店。スイス本店から、伝統の製法と新鮮なミルクや素材を使用したチョコレートを大切に空輸し、販売している。

ほぼカウンターのみの小さな店舗だが、チョコを求める客がひっきりなしに訪れ、店員も忙しそう。来店客のお目当ては「ソフトクリーム」(50元)だ。「ノワール70%」「ジャスミン」「ダブル」の3種の味を揃え、丸いチョコが添えられたアイスは見た目にもゴージャス。超濃厚で奥行きのある味のノワールは絶品の一言、新天地の食べ歩きにふさわしい味わいだ。

シンプルで気品高いギフト

ギフト用商品として人気なのは、マルトーとトリュフの詰め合わせ「トリュフ&マルトークラシックギフトボックス」(368元)。同店の代表的なチョコ11種の詰め合わせで、スイスの国旗をモチーフとした上品なパッケージは、どのシーン・相手に贈っても喜ばれるだろう。世界的な知名度を誇り、かつて日本・銀座にも店舗があった同ブランド。スイスからやってくる、伝統の味を楽しんで。

 

究極の味を求めるチョコ工房

カカオ豆の選定から、チョコレートに仕上げるまでの工程を一貫して行うことを「ビーントゥバー」といい、チョコの新しい製法としてここ数年で注目されている。チョコ専門店がじわり増えている上海でも、「NIBBO」がこのスタイルの店として有名。工房併設の店内には、チョコやインスタントココアがズラリと並べられ、産地・カカオによるテイストは10種類以上と、ラインナップが豊富。奥にはイートインスペースがあり、ガラス越しに製造工程を眺めながらカカオメニューを堪能できる。今回は、カカオニブを中国茶とともに浸け、12時間かけて抽出した「水出し冷茶」(38元/杯)をオーダー。カカオ豆の個性を生かしたストレートな香りがそのままお茶に移り、コクがありつつスッキリ、リフレッシュしたい時にピッタリだ。

香りと旨味のつづれ織り

贈り物なら、柑橘系の酸味が爽やかに効いた「カカオ80%・ドミニカ」(75元/45㌘)が、スタッフのオススメ。鮮やかなオレンジ色のケースを開けると、カカオの香りがふわりと広がり幸せ気分。包装にもチョコの製造工程を紹介するイラストや、ショコラティエ・Fan氏の温かいメッセージが添えられている。自家焙煎のシングルオリジンカカオ豆を用い、人工香料や油脂の追加をせず練り上げているため、カカオ本来の香りをしっかりと味わえる。奥深い苦味、フルーティーな自然の甘みに続くミカンのような酸味がアクセント。変化していく風味とやさしく滑らかな口どけが絶妙で、周りにオススメしたくなるチョコだ。

 

 

~上海ジャピオン2021年10月15日号

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