8月に、上海語を専門に扱う辞典「上海話大詞典」が発行される運びとなった。収録語は、「拗造型(写真を撮る際のポーズ)」「有腔調(カッコイイ)」など、若者言葉や俗語も含めた1・5万語に及び、すべてに国際音声記号を備えた注釈がつく。中国で大掛かりな上海語辞典が編纂されるのは初めて。
また、上海語独自のピンインと語彙に適した、入力ソフトウェアの開発も進んでいる。これが完成すれば、上海語をパソコンなどで簡単に打ち出せるようになる。
上海大学中国語学部の銭乃栄教授は、「普通語の普及に伴い、上海語独特の表現を維持する工夫が必要になっている。特にネット上のチャットなどでは、入力が難しい上海語ではなく、やむを得ず普通語を使用する例も多い」と述べ、上海語をデジタル化する意義を強調した。
上海語は、北京語、広東語と共に、中国の三大主要方言。辞典の編纂やデジタル化研究は、文化保存の面からも期待されている。(6月27日)
~上海ジャピオン7月6日発行号より