週末はクラブへGO!

カラダの芯からハイに
冬も本番に入り、寒さで活動も制限される。
そんな中、屋内で遊べて身体もココロもホットになれる
エンターテインメントといえばクラブだ。
クラブといえば、深夜にお酒を飲みながら、
DJが流す音楽に合わせてみんなで派手に踊る、
というイメージがあり、
人が多くて騒がしいところは苦手だとか、
踊れないから、
音楽にあまり詳しくないからクラブには行かない、
という人もいるだろう。
ただクラブの一番の醍醐味は、ハイになれるということ。
週末の夜にクラブに出かけ、
踊ってハイになることで日頃のストレスを発散できるのだ。
心配事はこの際ヌキにして、一度行ってみよう。
行けばきっと、ヤミツキになる何かに出会えるはずだ。

ジャンル、規模で選ぼう
では、行くにあたって
どういったクラブを選べばいいのかということだが、
大きく分けて2つの選び方がある。
1つは音楽ジャンルで選ぶこと。
例えば、メジャーなヒップホップ系、
機械的な電子サウンドが楽しめるテクノ系やハウス系、
独特のアクセントをもつレゲエ系、
ゆったりとしたジャズ系などがある。
上海ではヒップホップ系が主流だが、
さまざまなジャンルを取り揃えるクラブもあるので、
ジャンルにあまり詳しくない人は
一度足を運んでみるのもよいだろう。
もう1つは大きさ(収容人数・ダンスフロアの広さ)
によって選ぶ方法だ。
クラブ界ではフロアスペースのことを「箱」といい、
大きいものを大箱、小さいものを小箱という。
大箱はフロアが広いだけでなく、
扱う音楽のジャンルも広いことが多い。
一方、小箱はコミュニティという要素が強く、
常連のたまり場と化していて、
一見さんには少し近寄りがたい雰囲気があるかもしれない。
初心者は比較的入りやすく、
踊りやすい大箱から攻めるのが吉だ。
 
週末は〝クラブ活動〟
次に時間帯だが、できれば金曜日か土曜日の夜がよい。
というのも、基本的に大きなイベントは
この2日間の深夜にやることが多いのだ。
週末は大体22時~翌5時までやっていることが多く、
翌1時ぐらいからが最も盛り上がる時間帯だ。
あと、注意すべきなのは、「エントランスフィー」(入場料)
が必要だということで、相場は50~100元ほど。
料金を払って中に入ったら、いよいよ踊り始めるわけだが、
上手く踊らなくては、と身構える必要はない。
音に合わせて揺れるだけでも、自己流でも何でもOK。
服装はできれば少しはオシャレを意識したいが、
汚らしい格好をしていなければよい。
さあ、あとは行きたいクラブを探すだけ。
次ページからは初心者でも安心して利用できる
上海の主要なクラブを紹介する。
キミも今日から〝クラブ活動〟を始めてハイな週末を過ごそう!

著名日本人DJが続々登場するクラブ
これからクラブデビューする人に最初にオススメしたいのが、
紅坊(RED TOWN)にある「ノードラウンジ」だ。
2010年にオープンした同クラブは、
毎週金・土曜日は「レゲエナイト」や、
「TOKYO NIGHT」など特別イベントを開催。
特に祭日には、
誰でも一度は名前を聞いたことがあるだろう日本人DJが、
ゲストとして登場することが多い。
最近の例で言えば、
2011年12月24日(土)のクリスマスイベントで、
人気グループ「globe」のメンバー、マーク・パンサー、
31日(土)のイベントにはタレントの
いしだ壱成がゲストDJとして登場。
例え初心者でも、
日本で馴染みのあるDJが登場すれば親しみが湧き、
クラブならではのDJと観客との一体感を楽しめるはずだ。
約350平方㍍の広さをもつ同クラブは、
規模としては中規模。
だが、DJブースと観客との距離が近く、
DJを至近距離から見上げてサウンドを楽しむことができる。
観客の多くは日本人で、外国人ばかりだと不安、
という人でも気兼ねなく入れるところもポイントだろう。
また、同クラブでは上海初といわれる、
ドイツのダイナコード社製の「パワーマックス」
というサウンドシステムを導入。
約1万人のライブに最適といわれる音質を体感できるのも
魅力の1つだ。
さあ、今すぐ自分が知っているDJが
登場するイベントがないかチェックして、
クラブデビューしよう!

有名俳優経営のビッグクラブ
クラブを選ぶ基準の1つに箱の大きさがある。
そこで2つ目に紹介したいのが、
新天地近くの香港広場4階に店舗を構える「M2」だ。
同クラブは2000人収容可能な
総面積1000平方㍍以上のフロアを誇る。
初心者で、狭い面積に人が密集したフロアで踊るのは苦手だ、
という人にはもってこいのクラブだといえる。
店内はダンスフロアとバーカウンターに分かれており、
開放感溢れるフロア全体に響き渡るノリのいいサウンドを、
お酒とともに楽しみながらゆっくり過ごすことができる。
また、同クラブは中国香港の女優、
カリーナ・ラウ(劉嘉玲)が開いたことで知られ、
芸能人もお忍びで訪れたりするとか。
週末は海外DJを呼ぶ大規模なイベントも開催し、
音楽はヒップホップから、テクノ、ハウスやR&Bなど、
幅広いジャンルの音楽を楽しめる。
曲は最新の流行曲を流すことが多く、
クラブ音楽についてそれほど詳しくない人でも楽しめるだろう。
また、曲の合間にはダンスショーなども行われて、
観客を飽きさせない構成となっている。
また、2階には個室やVIP専用の部屋もあり、
仲のいい友人同士で踊るのもいいし、
カラオケやビリヤードができる部屋もあるので、
それぞれが思い思いに過ごすのもよいだろう。
上海を代表するクラブとして、
抜群のキャパシティーと規模を誇る同クラブも、
候補の1つに入れておこう。

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地下で奏でる抜群のサウンド
大箱のクラブがどういうものか分かったら、
今度は〝音″でクラブを選んでみよう。
3つ目に紹介するのは永福路の「シェルター」。
同クラブでは、今日のクラブシーンを代表する
世界各国の著名DJをイベント毎に招き、
彼らの繰り広げるハイクオリティーなサウンドが楽しめる。
週末はそれを求めるコアなクラブファンたちの姿でいっぱいだ。
登場したDJは、最近の例でいえば、
英国エレクトロニック音楽を代表するDJ GOLDIE。
昨年12月のイベントに登場し、会場を大いに沸かせた。
また、日本人トラックメイカーとして名高い
DJ KRUSHなども、
こちらのスクラッチを回したといわれる。
流す音楽はヒップホップ、テクノ、ハウスなど
ジャンルを問わないが、
毎週登場する海外DJの幅広いサウンドが、
たくさんのオーディエンスを魅了する。
同クラブは、日本に留学経験のある上海人オーナーが
オープンさせた。
かつての地下防空壕をリノベーションして作った
独特のつくりは、他のクラブでも類を見ない。
階段を下りて地下通路を歩くと、もうそこがダンスフロア。
DJブースもフロアとほぼ同じ高さの位置にあるため、
目の前でプレイを堪能できる。
また、「ビール」が1杯20元(相場は40元程)
とお値打ちなので、
お酒の力を大いに借りてハイになるのもよし。
さあ週末は、トップクラスのDJが流す地下室のサウンドを
思う存分エンジョイしてみよう。

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時間にも余裕があるし、
1カ所のクラブだけでは行き足りない、
という人にオススメの場所がある。
静安区にある同楽坊だ。
工場跡地をリノベーションした同エリアには、
上海に多数の店舗をもつクラブ「MT」のほか、
VIPルームもあり、外国人留学生に人気の「スカイ」、
そのほか「ウィン」や「エルエークラブ」、など、
複数のクラブが集まっている。
各店とも入り口でボディチェックがあるのみで、
エントランスフィーは無料。
イベントが開催されることも多く、
音楽ジャンルはヒップホップなどさまざまだが、
流行曲を中心に楽しめる。
各店の異なった雰囲気を楽しみながら、
クラブのはしごをしてみるのもいいだろう。

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上海では、ヒップホップやハウス系のクラブが多い中、
衡山路の「ザパタス」では、
陽気なラテン調の曲をミックスしたサウンドを
楽しむことができる。
店内は、メキシコの家屋を模した南米情緒漂う造りで、
昼はメキシコレストラン、
夜22時以降はクラブという2つの顔をもっている。
また、クラブタイムも同店自慢の
メキシコ料理を注文できるので、
「トルティーヤ」(95元~)や
「メキシコビール」(45元~)
を頂きながら、
ラテンの調べにあわせて踊ってみるのもいいだろう。
通常のクラブとは違う、
少し違った雰囲気のクラブを楽しみたい、
という人は、同クラブで口から、耳から、身体から、
ラテンのノリを体感しよう。

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~上海ジャピオン01月13日号
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