週末僕はココ行きたい!上海歴史陳列館




リアルな街並みで撮影大会
租界時代のカフェで一息?


男「あ~、やっとできた~」
女「ガンダムのプラモデル作りってそんなに楽しい?」
男「愚問だね。次は何にしよ」
女「もう程ほどにしてよね。どんどん家が狭くなるでしょ」
男「君がうるさいから、大半は箱の中だろ。
可愛そうなプラモたちよ…どうしてくれよう」
女「捨てればいいと思うわ」
男「無茶言うなよ。
何かこのプラモデルたちを使って、上海を舞台に映画撮りたいな」
女「ふ~ん」
男「何その反応。面白いもの撮る自信あるんだって。よし、決めた。今度、東方明珠1階にある上海歴史陳列館に行こう」
女「歴史陳列館? プラモと映画と何の関係があるのよ」
男「そこってオールド上海を再現した、リアルなミニチュアの街並みが色々あるんだ。
プラモを使って映画撮るのにちょうどいいだろ」
女「映画撮影はともかく、そこなかなか面白そうね」
男「だろ。どのプラモデル持って行こうかな♪」

女「1人で盛り上がってるわね。
で、そのミニチュアの街並みってホントにそっくりなの?」
男「ネットで見る限り、古い写真の街並みそのものだよ。
昔は上海一賑わってた大世界とか福州路、南京東路の一帯が再現されてるみたい。
家具とかの小物にもこだわってるって話だし、映画の撮り甲斐もあるな」
女「写真撮影くらいにしてよ。
あなた、挙動不審なんだから、撮影してたら捕まるわよ」
男「そうかもね。写真かあ。昔撮った大世界の写真持っていって、ミニチュアと比較するか。そういえば、君、大世界のこと覚えてる?」
女「もちろん。10年前、初めて上海に来たときに行ったわよね。
何か哀愁漂ってたわね」
男「その哀愁感が良かったよな。
陳列館にも、以前大世界に置かれてた、身体が変な風に映る凹凸鏡とかあるんだって」
女「懐かしいわね~」
男「うん。
あとオススメは、租界時代の競馬レースの放映と競馬騎手の勝負服の展示かな」
女「お馬さんは興味ないわ」
男「貴重な映像見たら、少しは興味わくと思うけどなあ」
女「あなただけよ。結局、面白そうなのはミニチュアだけね」
男「大きいのもあるよ。
租界時代のカフェとか美容室とかも実物大で再現してるって。
もう、僕たち主演で映画撮ろっか」
女「まだ、映画撮影諦めてないの? 行くのやめようかしら」
男「待って待って、映画は諦めるから一緒に行こうよ~。
雰囲気は抜群なんだから。
『夜上海』の歌が流れる中、オールドカー眺めるなんて気分良いだろ」
女「相手があなただと半減ね」
男「言うと思った。もう買い物ついででもいいからさ」
女「まあ、正大広場も近いし、週末行きましょうか」

【information】
住所: 世紀大道1号東方明珠1階(×陸家嘴環路)
電話: 5879-1888
時間: 8時~22時
料金: 35元
休館日: なし
アクセス: 地下鉄2号線「陸家嘴駅」1番出口すぐ

~上海ジャピオン3月6日発行号より

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