好奇心くすぐるアイデア実験

実験道具は、空き缶とストローで


「空気砲」「コップ水族館」「電気パン」――子ども心をくすぐるこの言葉、東進スクールの小学生向け理科実験教室「ガリレイクラブ」のテーマだ。
 日本でも、理科実験パフォーマー米村でんじろうの活躍など、「理科」への関心が高まる昨今、生徒数は口コミで増加中。その楽しさの秘密を確かめに、「万華鏡」「静電気」をテーマに開かれた10月14日(土)の教室をのぞいてみた。

テーマも材料も自前で
 「子どもの遊び場が少ない上海では、ただの勉強ばかりではつまらないでしょう」そう話すのは今野貴文先生。ことし2月に上海に赴任し、4月からガリレイクラブを担当。当初6人だった生徒も、友達を誘い合い、今月では15人が集まった。
 毎回のテーマと実験の段取りは、すべて自分たちで決めて用意する。「日本から材料を調達するなど、苦労は尽きませんね(笑)。例えば、万華鏡に使う塩化ビニールミラーは、上海では入手困難だったり。それでも、一から自分たちで考えるのは面白い。北京や台北の東進スクールの先生ともアイデアを交換し、楽しんでやってます」と今野先生。これまでで特に好評だったテーマは? との問いには、「スライムの回です。簡単に作れるんですよ」と笑う。

小学生縦割りクラスということで、学年を越えた友達を作れるのも、この教室の魅力。

自分で実験する楽しさ
「先生ほら見てー」「これやってよー」この日の静電気実験では、空き缶とストローで自作した道具を手に、子ども達が楽しそうな声を響かせていた。担当の根本健二先生が何かを質問するたび、声はひときわ大きくなる。時や場所が違っても変わらない、好奇心あふれる子ども達の姿がそこにあった。

黙々と作業をする子も、歌を歌ったり先生を呼んだりと忙しそうな子も、みなとにかくエネルギッシュ。

「ガリレイクラブ」は、東進スクールが、毎月1回土曜小学生を対象に開講中。次回は11月11日、テーマは「電気分解」。時間は9時~12時。参加費は1回200元(バス送迎あり)。
問い合わせは6270‐0477。


~上海ジャピオン10月20日発行号より

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