お医者さんの御用達 第574回「黄桃」

 

黄桃で腸活

――毎年寂しくなる送別会シーズンがやってきました。年度末の仕事の忙しさも重なり、便秘と下痢を繰り返しています。病院に行くほどではないのですが、何か手軽にお腹の調子をよくするものはありませんか?

先生 声もかすれ気味ですね。喉の渇きを抑えて、腸の調子も整えられる「黄桃」を食べてみてはどうですか?

 

――宴席が続いていて、喉の調子もよくないので、黄桃よさそうですね。詳しく教えてください。

先生 黄色い果肉が特徴の黄桃には〝生津止渇〟という、つばを出させて口や喉の渇きを癒してくれる働きがあるといわれていて、声枯れの緩和が期待できます。さらに、水溶性食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。このペクチンには整腸作用があり、腸のぜん動運動を促進し、腸管内の毒素などの排出を助けてくれます。

 

――缶詰の黄桃でも効果はありますか?

先生 はい、缶詰に加工された黄桃からでも、生とほぼ同等の食物繊維を摂取できます。どちらを食べる場合にも、1日に1~2個を目安にしましょう。ただ、シロップ漬けのものは、糖質やカロリーが高いため、糖尿病の人には向いていません。また、アレルギーのある人は食べないでください。

 

~上海ジャピオン2023年3月17日

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