上海市統計局は1月22日(日)、市の2016年における域内総生産(GDP)は15年と比べて6・8%増加し、27兆466億1500万元だったことを発表した。
GDPの成長速度は、15年に比べ0・1%鈍化。産業分類別に見ると、第一次産業の成長速度が6・6%低下したのに対し、第二次産業は1・2%、第三次産業は9・5%上昇した。第三次産業の生産額が全体の約70%を占めた。また市のGDPは2008年以来9年ぶりに、全国のGDPより高いポイントを記録した。
16年の市民1人当たりの消費額に関しては、15年同期比で約3%増加。市では14年1月から36カ月連続で、全国平均を上回るスピードで消費額が上昇している。この原因として、家賃の高騰や、医療サービスの値上げなどが挙げられた。
そのほか、市の不動産価格は、昨年1年間で約32%上昇。その一方で、16年11月、12月はそれぞれ0・1%、0・2%下落した。これに対し専門家は、昨年施行された様々な不動産購入抑制策が功を奏し、価格上昇に歯止めを掛けていると分析。また北京市も同時期に不動産価格の上昇が止まり、深セン市では昨年11月から3カ月連続して価格が下落している。
(写真は東方ネットより)
~上海ジャピオン2017年2月3日発行号