この旅最大の困難に直面
オレはウルフ。ロードバイク好きの留学生。中国の国道を自転車で旅してるんだ。国道109号を走り始めてもう2週目に突入。ここにきて、トラブっちまったぜ! 次の格爾木市までは問題なく行けるんだけど、その次の安多県はチベット自治区。ようやくこの旅の目的地に行けるのはうれしいが、自治区に入るには許可証が必要だということが判明しちゃったんだ。さてどうしたものか…。う~ん、仕方ない。団体ツアーに申し込んで、青蔵鉄道に乗ってラサに向かおう! 貧乏学生にはツライ出費だけど、ここまで来て引き返せんだろ。それに、青蔵鉄道にも乗ってみたかったしね。そのためには、まずは格爾木市に着いて、そこでツアーに申し込まなきゃだな。
格爾木市に到着。ここもぶらぶらして行きたいところだけど、まずは旅行代理店っと。おっ、あった。よっしゃ、許可証もゲット、鉄道の切符も手に入れたことだし、いざ、青蔵鉄道に乗車!
青蔵鉄道に乗ってラサへ
青蔵鉄道は、普通の「火車(列車)」とほぼ同じ内装だな。「軟臥(ソフトベッド)」は高いし、かといって1500㌔近くの距離を「硬座(ハードシート)」に座ってるのはツラいから、「軟座(ソフトシート)」を選んだんだ。
うわ~、外の「チベット高原」の景色はホント絶景だな! 大草原に山、そして視界を遮る建物も雲も何もない、果てしなく広がる青い空! さすがチベット。世界は広いぜ。
今日は列車内で一夜を過ごすぞ。明日の昼頃にはラサに着くかな。ちゃんとベッドで寝たかったが、隣に座ってるあんちゃんと肩を寄せ合って寝るか。さあ、次の街を目指してゴーイングハイウェイ!
~上海ジャピオン2016年07月01日号