お医者さんの御用達~「麦冬」

喉のイガイガに麦冬

 

――寒くなり空気が乾燥してくると、喉がイガイガし、咳が出ることが増えます。何か喉を潤すものはありませんか?

先生 コンコンと咳が出るのですね。乾いている時にピッタリの漢方系の植物「麦冬」を食べてみましょう。

 

――初めて聞く名前です。どのような植物ですか?

先生 麦冬という名前はなじみがないかもしれませんが、花壇の縁取りに用いられる、〝リュウノヒゲ〟は見掛けたことがあるのではないでしょうか? 濃い緑色の葉のこんもりとした姿の草で、この根の膨大部が麦冬になります。甘さがあり、苦味が苦手な人にも食べやすいでしょう。古くから乾燥に対してよく使われていて、空咳以外にも皮膚や目の乾燥、口渇、便秘などの緩和も期待できます。

 

――食べ方を教えてください。

先生 スープを作ってみましょう。「麦冬門冬雪梨スープ」の材料は、麦冬15㌘、天門冬15㌘、雪梨1個、水・氷砂糖適量です。麦冬と天門冬、雪梨を洗い、雪梨は皮を剥きスライスします。すべての材料を加えて強火で熱し、沸騰後弱火にして30分煮込んだら完成です。胃腸が弱っている時や、慢性の下痢、風邪を引いている時は食べないでください。妊娠している人と子どもは専門家の指導の下で食べるようにしましょう。

 

~上海ジャピオン2021年12月10日号

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